卒業生
最前線で働く先輩からのエール(助産学分野第3期生)
2021年9月〜下谷由貴子さん〜
<助産学分野を卒業して、助産師として働いている今>
金沢大学卒業後は石川県立中央病院で勤務し、現在は産科外来・分娩・MFICU病棟の業務を担当しています。病院の特性上、対象者は何らかの治療を要するハイリスク妊産褥婦が大半です。母体搬送や緊急帝王切開、ハイリスク妊婦ケア、早産の分娩など緊張感のある場面は多々あります。そんな中でも母子ともに安全に出産できた時には大きな喜びとやりがいを感じます。今は妊娠期からの保健指導の重要性を感じ、リスクを有しながらも、いかに安全かつ満足感の得られる分娩や産後を迎えられるようにするか、ということを考えケアすることに力を入れています。
<助産師になろうと考えているみなさん、助産学分野への進学を考えているみなさんへ>
私は看護師経験を10年以上経て助産師になりました。3人の子供の出産を通して助産師の仕事に興味を持ち、一念発起して受験勉強!金沢大学看護学専攻の3年次編入後、助産学分野に進学しました。子育てをしながらの勉強や実習は容易ではありませんが、家族のサポートもあり、無事に卒業して資格も取得できました。今は念願の助産師として働くことができ、頑張って進学して良かったなと思っています。年齢なんて関係なく、助産師になりたいという熱い思いを持っているあなた。是非挑戦してみてはいかがですか?
<この先、めざしていきたいこと>
現状に満足せず、昨日より今日、今日より明日と日々進化をとげる助産師でありたいと思っています。安心・安全なケアを提供できるように、自己研鑽に努めていきたいと思います。
2021年8月〜備後愛さん〜
<助産学分野を卒業して、助産師として働いている今>
わたしは石川県内の施設での3年間の勤務を経て、現在は三重県で勤務しています。どちらも総合周産期母子医療センターの施設ですが、現在勤務をしている施設では産婦人科混合病棟となっており、婦人科患者様が多い環境です。婦人科経験がほとんどなかったため、慣れない婦人科手術や抗がん剤治療の看護をしながら産科患者様のケアをすることに大変さは感じます。ただ、限られた時間で産科患者様のケアをしていくにあたり、学生時代や前職のBFH施設での母乳育児支援等の経験は非常に役立っています。また、環境が変わったことで婦人科看護や高齢者看護など新しく学ぶことが多く、日々刺激を受けています。
<助産師になろうと考えているみなさん、助産学分野への進学を考えているみなさんへ>
正直なことを言うと、助産学分野に進んだ時、助産師として就職した時、責任の大きさに不安を抱くことが多くありました。これは今も同じです。しかし、長期の入院を経て母子ともに元気に退院していく姿、授乳がうまくいかず悩んでいる褥婦さんが自分のケアで少しでも安心した様子が見られたとき等はとてもやりがいを感じます。また、助産学分野で様々な施設で実習したことや研究をしたことで視野も広がりましたし、臨床でも強みになると思います。大学院生活はたくさんの出会いや学びが詰まった充実した2年間だったので、迷っている方は是非挑戦してみてほしいと思います。
<この先、めざしていきたいこと>
わたしは周産期の中でもハイリスク管理の技術を磨きたいと思っています。まだまだ知識も経験も未熟なため、自信を持ってケアできないときも多くあります。積極的に経験を積み、患者様が少しでも安心できるよう1つ1つの関わりを丁寧にケアしていきたいと思っています。
大学訪問 (助産学部選択第2期生)
2014年10月11日
学部選択第2期生のうち、ボツワナからマガフ(旧姓 清水)さん、千葉から内山(旧姓 田中)さん、県内から山本(旧姓 鈴木)さん、和田(旧姓 村山)さん、井上(旧姓 甲斐)さんがお子様と一緒に金沢大学に訪問くださり、教員と在学院生とともに一時歓談しました。
卒業後はみなさん国内外で助産師として活躍され、子育ても頑張ってらっしゃいます。
「ホームカミング ~就職して3か月 ~」前野恵穂さん
大阪医科大学附属病院
保健学科看護学専攻助産選択第15期生
2014年7月11日
久しぶりに金沢の空気を吸って体も心もリラックスできたとともに改めて金沢の良さを感じた一時でした。先生と少し振り返っただけで小一時間たってしまうくらい中身の濃い一年でした。学生時代はお産10例、多忙な課題、研究の不安、国試合格と焦りもあり1日1日必死でした。今、大阪に出て色々な学校を出てきた同期の助産師と会話をしていると、私は恵まれた環境で助産師の基礎を学ぶことができたんだと強く感じます。先端医療だけでなく、助産院での助産師のあり方や母乳育児の知識など、幅広くさまざまな場所で活躍されている助産師さんたちにお会いできたことで今の私がいると思っています。
新しいママとパパと赤ちゃんと、そのご家族にとってかけがえのない瞬間になりますようお手伝いしたいなと考えている皆様、ぜひ金沢大学で学んでみてください。
「海外卒業生からの便り・・・~アメリカで助産師をめざして~」榊原優花さん
ミシガン大学(University of Michigan School of Nursing)看護学部 助産学専攻 修士課程
保健学科看護学専攻助産選択第9期生
Vol.1 2014年4月
皆様、新年度が始まりましたね。春の訪れを感じながら新たな生活がスターとしていることと思います。このたび、金沢大学で助産学を専攻されている皆様、または将来助産学を専攻しようと考えている皆様に、アメリカの生活や助産学についてご紹介させていただきたいと思います。まずは、簡単に自己紹介をさせて頂きたいと思います。私は金沢大学で助産学を専攻し、大学卒業後は総合病院の周産期病棟で助産師として妊産婦さんと新生児のケアを行っていました。その後渡米してアメリカの看護師資格を取得し、現在はアメリカの助産師資格を取得するためにUniversity of Michigan(ミシガン大学)の大学院で助産学を専攻しています。アメリカは日本の医療システムと比較すると異なることが多く、様々な違いに驚いています。例えば、日本では産後は約1週間ほど入院していると思いますが、アメリカは正常分娩であれば産後24~48時間以内に退院します。私の友人は帝王切開で出産しましたが、産後2日目に退院していました。担当医師から一人で歩行が出来るようになったら帰宅してもいいという許可がでたため、私の友人は必死に歩行訓練していました。帝王切開の翌々日に退院した友人を目の当たりにし、とても驚いたのを覚えています。その他にも、日本とアメリカでは色々な違いがあるので、今後もアメリカの生活を通して感じたことや学校で学んだことなどを皆様と共有出来たらと思っております。